ナイキCEOは来年退任し、Servicenow最高経営責任者が引き継ぐ

北京時間10月23日、ナイキは同社のマーク・パーカー最高経営責任者（Mark Parker）が来年1月に退任すると発表し、ナイキの取締役会メンバーでServiceNowのジョン・ドナホ最高経営責任者（John Donahoe）が後任する。ドナホ氏は電子商取引会社eBayの最高経営責任者を務め、現在は決済サービスプロバイダPayPalの取締役会長を務めている。

パーカー氏はCNBCとのインタビューで、ドナホー氏はナイキについて「見慣れていないわけではない」とし、「（最高経営責任者に）就任するための最善の選択だ」と考えており、ナイキがデジタルビジネスにおいて「次の段階の成長を実現する」ことができるはずだと述べた。

近年、パーカーが舵を取っているナイキは株主たちに著しい増収をもたらし、会社の株価も過去最高値に迫っているが、彼も何度も論争の渦に陥っている。

2018年、会社にあふれるいじめや嫌がらせ文化に対抗するため、ナイキの女性従業員たちが内部革命を起こした。抗争はナイキ権力層の大整理を促し、複数の役員が退職した。パーカーはCEOの座に留まり続けた。

その後、現地時間の2019年9月30日、アメリカ反ドーピング機関は反ドーピング規定違反を理由にサラサールの陸上関連活動を4年間禁止した。注目すべきは、サラサル氏はナイキ本社の長距離走訓練キャンプ「オレゴンプロジェクト」（Nike Oregon Project）の総監督でもある。パーカー氏は現地時間10月1日、従業員に送った覚書で、「ナイキはランナーにシステム的に禁止薬物を提供しようとする行為に関与したことがなく、その考え自体が気持ち悪い」と声明した。