シャネルがリストラを発表

シャネルは贅沢品の先駆けとして、リストラを発表した。フランスの有名ファッションブランド、シャネル（Chanel）が先日、世界巡回流動芸術展（Chanel Mobile Art）の開催中止を発表したのに続き、200職の削減を発表した。今回の削減人数はシャネルの総従業員数の約10%を占めている。ニューヨーク誌などが報じた。このうちパリ第1区コンボン通り（Rue Cambon）にあるシャネルの支店は、16の職を削減する。このリストラは、1939年の戦争が始まったココ・シャネル（Coco Chanel）本人が従業員全員を削減したことに続く「最悪の危機」だという声もある。

実際、シャネルの過去1年間の業績成長は停滞しており、困難な1年と言える。先週、グループは資源を集中して投資戦略を立て直すための世界巡回流動芸術展の開催中止を発表したばかりだ。シャネルのスポークスマンは当時、将来の発展のために、同社は戦略的投資プロジェクトに再び資源を集中したほうがいいと説明し、今後はより多くの支店の開設や新製品の発展に集中し、「儲からないプロジェクト」を続けないと表明した。また、シャネルは最近販売量が不足しており、「売れないもの」を追う産業は意味がないというビジネスの観点を再確認した。

フランスの労働組合総連盟によると、シャネルの今回のリストラの原因は、グループ事業の大幅な縮小だという。同社グループの今年の成長率はゼロになるという。康朋街は31日から人員削減を始め、ぜいたく品業界が萎縮している信号とされている。

近年、世界経済の好調を受けて、ぜいたく品業界はほとんど暴利業界である。しかし、現在の世界的な金融危機の影響で、業界は衝撃を受けることは避けられない。ルイ・ヴィトン（Louis Vuitton）は、東京の新旗艦店のオープンを無期限延期すると発表した。ブルガリ（Bulgari）は2009年の財務見通しを示していない。プラダ（Prada）はクリスマスにミラノを驚かせた。ショーウインドーに安売りの札を並べていたからだ。JPモルガン・チェース・グループのアナリストは、2009年の世界の高級品業界の売上高は少なくとも4%減少するとみている。